物入りになりましたので残念ですが、究極のコレクション品を手放すことにしました。
当時70万円のハイスペック特製品 近鉄 10000系 登場時です。
1編成しか存在しなかった2階建車両を採用した日本初の特急用電車、謎多き初代ビスタカー
国鉄20系(151系)登場以前に冷暖房装置の搭載、回転式クロスシートと複層ガラスによる側窓の完全固定化を実現した日本の有料特急電車の元祖です。
また、ビスタドームという2階建て車両を2両連結したことでも有名です。
そんな個性の強い近鉄 10000系 初代ビスタカーはカツミから完成品が発売されましたが、
ちょっと近鉄ファンからは価格に納得できる内容ではなかったので、
それならと、カツミ製品の上を目指して制作されたのが本商品です。
カツミ製品との違いは、関西私鉄に熱い情熱を傾けるホビーメイトオカの製品をベースにしている点です。
角張った流線型先頭部はやはりこの列車の特徴なので、顔を重視したとのことです。
どちらの顔が好みかは人によって判断が分かれるところかと思いますので、優劣はつけれません。
また、カツミ製品では省略?された運転窓の押さえも表現してもらったとのこと。
近鉄といえば碍子が横になったパンタ等、なかなか強い個性があります。
パンタ配管を含めてそこもちょっと違うらしいです。
カツミ製品は妻面の表現が省略されがちですが、こちらの製品は細かいステップ類がしっかりと表現されています。
中間運転台となるク10003やク10005からみた風景が違うらしいです。
室内インテリアは、カツミ製品も装備していますが、枕カバーの表現方法が国鉄らしいです。
また、ビスタドームの椅子が違うらしいです。
反面、クのジャンパが表現されていません。
が、クもヘッドライト/テールライトが点灯し、先頭車と使用することが可能です。
(カツミ製品は中間車仕様かライト点灯するのかわかりません。)
動力関係はコアレスモーターにMPギアを装備していますので走行性能に差はないと思います。
連接部分ですが、カツミ 小田急ロマンスカー方式を採用しています。
連接部分の妻面の表現はありませんが、クに実車同様灰色の幌になるスポンジを装着しています。
カツミ製品は幌の色が2代目10100系と同じ表現とのことです。
と、マニアならではのこだわりがいくつも詰まっています。
一応プロが組んだ特製品になりますが、ハンドメイドになりメーカーがラインで組んだものではありませんので、
各車で細かい違い等があるかもしれません。
ご承知願います。
言えることは、一品物に近い貴重な品だということです。