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出品者コメント*入手困難だったノリントンの初期録 網羅ボックス!これほどに体制名曲に電撃を流し込み、しかも音楽的であることは驚異としか言いようがない。そりゃ体壊すわ。 ピリオド奏法の先駆者として多数のレコーディングやNHK交響楽団への客演を通して日本でも親しまれ、2021年11月に指揮活動から引退したロジャー・ノリントン。その功績が最も表れている旧EMI・Virgin・Warnerへの録音を全て収録したボックス。 それまでの多くの解釈を破り、近現代の音楽まで新たなる発見を見いだしてきた指揮者ロジャー・ノリントン。1934年オックスフォードに生まれ、ヴァイオリンを学び、少年合唱団員としても歌いました。 ケンブリッジ大学在学中、テノールとして歌い、指揮も始めました。王立音楽大学で指揮を学び、そこでエードリアン・ボールトにも学び、1962年にシュッツ合唱団を設立。1969年から1984年の間ケント・オペラの音楽監督を務め、舞台監督のジョナサン・ミラーとともに斬新なオペラ舞台を作り上げました。そのレパートリーは、バロックからティペットなどの現代の作曲家にまで及びました。 1978年にピリオド楽器オーケストラであるロンドン・クラシカル・プレイヤーズを設立。1986年からはじまったベートーヴェンの交響曲チクルスから、旧EMIと専属契約を結び録音を開始。ノリントンの演奏には常に新たな新発見・解釈があり、ベートーヴェンとの歴史的な情報に基づくメトロノームの速度指示に注目し演奏したことは多くの議論を呼び起こしましたが、ノリントンは「私たちが行うのは『本物』ではありません。私自身、その言葉を使うことはありません。情熱がすべてです」と述べています。このチクルスの中で『第9番』は最も衝撃的な解釈であり、グラモフォン誌は「ベートーヴェンは、過去20年または30年の間に現代楽器で記録された最高のものと比較することができる・・・ベートーヴェンとのノリントンのやり方・・・そのいくつかの部分でトスカニーニと同じことを見いだせる・・・ノリントンを本当に魅了するのはリズムとパルスが決定打といえよう。18世紀の演奏スタイル、楽器の明瞭さ、ベートーヴェン独自のメトロノームの速度指定・・・これは、私がかなり長い間に聴いてきたベートーヴェン交響曲の最も興味深く新たなる記録」と評しました。 この多くの批評家から称賛を受けたベートーヴェン以降、オーケストラ作品、合唱作品、オペラを含む、パーセルとヘンデルからワーグナー、ブラームス、ブルックナーまでの音楽をピリオド楽器で演奏し、これらの演奏に対し「おそらく過去半世紀で最も重要な英国の指揮者・・・クラシック音楽をより良い方向に大きく変えた男」と、ガーディアン誌で書かれています。 「英国の指揮者ロジャー・ノリントンは・・・クラシック音楽で最も人気のある指揮者のひとりとなった・・・古楽復興の最も話題のスター。これは演奏スタイルの歴史的な再現ともいわれ、彼の解釈の広く認められた卓越性によって達成し、古楽復興の年代順の限界を19世紀のロマンチックなレパートリーに押し進めることに熱心に取り組んだ。ノリントン氏はもはや『古楽』を演奏していない・・・新鮮で活気のある方法で今の古典派音楽解釈の基準を作り上げた・・・このレパートリーでは、活発なテンポ、劇的なアクセントを組み合わせた演奏は、素晴らしさと時代の音色への活発な反応が1つの活気に満ちたパッケージにまとめられている」とニューヨーク・タイムズで評されました。1997年にノリントンの病気によりロンドン・クラシカル・プレイヤーズが解散(実質エイジ・オブ・エンライトゥメント管弦楽団に吸収)され旧EMIとの契約は終了となりましたが、その後シュトゥットガルト放送交響楽団の首席指揮者となり、その演奏をモダン楽器に発展させ、ノン・ヴィブラート奏法の使用による「ピュア・トーン」での美しくも刺激的な演奏で話題を呼びました。 このボックスでは、約10年のロンドン・クラシカル・プレイヤーズとの録音全て、そして1992年リンカーン・センターで行われた『ロッシーニ生誕200年記念ガラ・コンサート』のライヴ録音、ワーナー・クラシックスへのダニエル・ホープとの共演アルバム、カウンターテナーのデイヴィッド・ダニエルズとの共演アルバムも追加されています。 多くのリスナーに低価格で音楽をお聴きいただきたく、ブックレットには、歌詞・対訳は掲載しておりません。 ※輸入商品のため、入荷時点で、商品(ジャケット・外装ビニール・外装箱・ケース・封入物など含む)に、細かい傷・折れ・擦れ・凹み・破れ・汚れ・角潰れ・再生に影響のないディスク盤面の傷・汚れ・イメージ違い・個体差などが見られる場合がございます。商品の状態・品質につきましてはあらかじめご了承の上、ご購入いただけますようお願い申し上げます。(輸入元情報) 【収録情報】 Disc1 ヘンデル: ● 水上の音楽 第1組曲ヘ長調 ● 水上の音楽 第2組曲ニ長調 ● 王宮の花火の音楽 ロンドン・クラシカル・プレイヤーズ サー・ロジャー・ノリントン(指揮) 録音:1996年1月9-12日、Lyndhurst Hall, Air Studios, London Disc2 ハイドン: ● 交響曲第99番変ホ長調 Hob.I:99 ● 交響曲第100番ト長調 Hob.I:100『軍隊』 ロンドン・クラシカル・プレイヤーズ サー・ロジャー・ノリントン(指揮) 録音:1993年8月、No. 1 Studio, Abbey Road, London Disc3 ハイドン: ● 交響曲第101番ニ長調 Hob.I:101『時計』 ● 交響曲第102番変ロ長調 Hob.I:102 ロンドン・クラシカル・プレイヤーズ サー・ロジャー・ノリントン(指揮) 録音:1993年4月6-8, 10日、No. 1 Studio, Abbey Road, London Disc4 ハイドン: ● 交響曲第103番変ホ長調 Hob.I:103『太鼓連打』 ● 交響曲第104番ニ長調 Hob.I:104『ロンドン』 ロンドン・クラシカル・プレイヤーズ サー・ロジャー・ノリントン(指揮) 録音:1992年11月23-26日、No. 1 Studio, Abbey Road, London Disc5 モーツァルト: ● 交響曲第38番ニ長調 K.504『プラハ』 ● 交響曲第40番ト短調 K.550 ロンドン・クラシカル・プレイヤーズ サー・ロジャー・ノリントン(指揮) 録音:1991年11月19-21日、No. 1 Studio, Abbey Road, London Disc6 モーツァルト: ● 交響曲第39番変ホ長調 K.543 ● 交響曲第41番ハ長調 K.551『ジュピター』 ロンドン・クラシカル・プレイヤーズ サー・ロジャー・ノリントン(指揮) 録音:1990年3月18-20,22日、No. 1 Studio, Abbey Road, London Disc7 モーツァルト: 1. ピアノ協奏曲第16番ニ長調 K.451 2. ヴァイオリン・ソナタ ト長調 K.379 3. ピアノとヴァイオリンのための協奏曲ニ長調 K.Anh.56/K.315f ダニエル・ホープ(ヴァイオリン:2,3) セバスティアン・クナウアー(ピアノ) カメラータ・ザルツブルク(1,3) サー・ロジャー・ノリントン(指揮:1,3) 録音:2004年5月17-19日、Main Hall, Mozarteum, Salzburg Disc8 モーツァルト: ● ピアノ協奏曲第23番イ長調 K.488 ● ピアノ協奏曲第20番ニ短調 K.466 メルヴィン・タン(フォルテピアノ/ヴァルター1795年モデル) ロンドン・クラシカル・プレイヤーズ サー・ロジャー・ノリントン(指揮) 録音:1991年4月17-19日、No. 1 Studio, Abbey Road, London Disc9 モーツァルト: ● ピアノ協奏曲第24番ハ短調 K.491 ● ピアノ協奏曲第25番ハ長調 K.503 メルヴィン・タン(フォルテピアノ/シュトライヒャー1814年モデル) ロンドン・クラシカル・プレイヤーズ サー・ロジャー・ノリントン(指揮) 録音:1991年10月26-28日、No. 1 Studio, Abbey Road, London Disc10 モーツァルト: 1. フリーメイソンのための葬送音楽 ハ短調 K.477(479a) 2. レクィエム ニ短調 K.626(ダンカン・ドゥルース校訂版) 3. アヴェ・ヴェルム・コルプス K.618 ナンシー・アージェンタ(ソプラノ:2) キャサリン・ロビン(アルト:2) ジョン・マーク・エインズリー(テノール:2) アラステア・マイルズ(バス:2) ロンドン・シュッツ合唱団 ロンドン・クラシカル・プレイヤーズ サー・ロジャー・ノリントン(指揮) 録音:1991年9月、St Augustine’s Church, Kilburn, London Disc11 ベートーヴェン: ● 交響曲第1番ハ長調 Op.21 ● 交響曲第6番ヘ長調 Op.68『田園』 ロンドン・クラシカル・プレイヤーズ サー・ロジャー・ノリントン(指揮) 録音:1987年9月16-18日、No. 1 Studio, Abbey Road, London Disc12 ベートーヴェン: ● 交響曲第2番ニ長調 Op.36 ● 交響曲第8番ヘ長調 Op.93 ロンドン・クラシカル・プレイヤーズ サー・ロジャー・ノリントン(指揮) 録音:1986年7月28-30日、No. 1 Studio, Abbey Road, London Disc13 ベートーヴェン: ● 『プロメテウスの創造物』序曲 Op.43 ● 交響曲第3番変ホ長調 Op.55『英雄』 ロンドン・クラシカル・プレイヤーズ サー・ロジャー・ノリントン(指揮) 録音:1987年10月、No. 1 Studio, Abbey Road, London Disc14 ベートーヴェン: ● 交響曲第4番変ロ長調 Op.60 ● 交響曲第5番ハ短調 Op.67『運命』 ロンドン・クラシカル・プレイヤーズ サー・ロジャー・ノリントン(指揮) 録音:1988年4月、No. 1 Studio, Abbey Road, London Disc15 ベートーヴェン: ● 序曲『コリオラン』 Op.62 ● 『エグモント』 Op.64~序曲 ● 交響曲第7番イ長調 Op.92 ロンドン・クラシカル・プレイヤーズ サー・ロジャー・ノリントン(指揮) 録音:1988年8月、No. 1 Studio, Abbey Road, London Disc16 ● ベートーヴェン:交響曲第9番ニ長調 Op.125『合唱』 イヴォンヌ・ケニー(ソプラノ) サラ・ウォーカー(メゾ・ソプラノ) パトリック・パワー(テノール) ペッテリ・サロマー(バス) ロンドン・シュッツ合唱団 ロンドン・クラシカル・プレイヤーズ サー・ロジャー・ノリントン(指揮) 録音:1987年2月10-12日、No. 1 Studio, Abbey Road, London Disc17 ベートーヴェン: ● ピアノ協奏曲第2番変ロ長調 Op.19 ● ピアノ協奏曲第1番ハ長調 Op.15 メルヴィン・タン(フォルテピアノ/シュトライヒャー1814年モデル) ロンドン・クラシカル・プレイヤーズ サー・ロジャー・ノリントン(指揮) 録音:1988年3月、No. 1 Studio, Abbey Road, London Disc18 ベートーヴェン: ● ピアノ協奏曲第3番ハ短調 Op.37 ● ピアノ協奏曲第4番ト長調 Op.58 メルヴィン・タン(フォルテピアノ/シュトライヒャー1814年モデル) ロンドン・クラシカル・プレイヤーズ サー・ロジャー・ノリントン(指揮) 録音:1988年3月、No. 1 Studio, Abbey Road, London Disc19 ベートーヴェン: 1. ピアノ協奏曲第5番変ホ長調 Op.73『皇帝』 2. 合唱幻想曲 ハ短調 Op.80 メルヴィン・タン(フォルテピアノ/シュトライヒャー1814年モデル) ロンドン・シュッツ合唱団(2) ロンドン・クラシカル・プレイヤーズ サー・ロジャー・ノリントン(指揮) 録音:1989年1月、No. 1 Studio, Abbey Road, London Disc20 ウェーバー: 1. 交響曲第1番ハ長調 J.50 2. ピアノと管弦楽のためのコンツェルトシュテュック ヘ短調 Op.79, J.282 3. 交響曲第2番ハ長調 J.51 メルヴィン・タン(フォルテピアノ:2) ロンドン・クラシカル・プレイヤーズ サー・ロジャー・ノリントン(指揮) 録音:1994年3月8-11日、No. 1 Studio, Abbey Road, London Disc21 ● ウェーバー:歌劇『オベロン』序曲 ● メンデルスゾーン:序曲『フィンガルの洞窟』 Op.26 ● ベルリオーズ:序曲『宗教裁判官』O p.3 ● シューマン:歌劇『ゲノフェーファ』序曲 ● シューベルト:劇音楽『魔法の竪琴』序曲 ● ワーグナー:『さまよえるオランダ人』序曲(1841年オリジナル版) ロンドン・クラシカル・プレイヤーズ サー・ロジャー・ノリントン(指揮) 録音:1988年11月、No. 1 Studio, Abbey Road, London Disc22 ロッシーニ: ● 歌劇『絹のはしご』序曲 ● 歌劇『ブルスキーノ氏』序曲 ● 歌劇『アルジェのイタリア女』序曲 ● 歌劇『セヴィリャの理髪師』序曲 ● 歌劇『泥棒かささぎ』序曲 ● 歌劇『セミラーミデ』序曲 ● 歌劇『ウィリアム・テル』序曲 ロンドン・クラシカル・プレイヤーズ サー・ロジャー・ノリントン(指揮) 録音:1990年1月22-25日、No. 1 Studio, Abbey Road, London Disc23 シューベルト: ● 交響曲第4番ハ短調 D.417『悲劇的』 ● 交響曲第5番ハ長調 D.589 ロンドン・クラシカル・プレイヤーズ サー・ロジャー・ノリントン(指揮) 録音:1990年5月3-5日、No. 1 Studio, Abbey Road, London Disc24 シューベルト: ● 交響曲第5番変ロ長調 D.485 ● 交響曲第8番ロ短調 D.759『未完成』 ロンドン・クラシカル・プレイヤーズ サー・ロジャー・ノリントン(指揮) 録音:1989年3月7-9日、No. 1 Studio, Abbey Road, London Disc25 ● シューベルト:交響曲第9番ハ長調 D.944『グレート』 ロンドン・クラシカル・プレイヤーズ サー・ロジャー・ノリントン(指揮) 録音:1988年9月30日~10月2日、No. 1 Studio, Abbey Road, London Disc26 ● ベルリオーズ:幻想交響曲 Op.14 ロンドン・クラシカル・プレイヤーズ サー・ロジャー・ノリントン(指揮) 録音:1988年3月8-10日、No. 1 Studio, Abbey Road, London Disc27 メンデルスゾーン: ● 交響曲第3番イ短調 Op.56『スコットランド』 ● 交響曲第4番イ長調 Op.90『イタリア』 ロンドン・クラシカル・プレイヤーズ サー・ロジャー・ノリントン(指揮) 録音:1989年7月23-26日、No. 1 Studio, Abbey Road, London Disc28 シューマン: ● 交響曲第3番変ホ長調 Op.97『ライン』 ● 交響曲第4番ニ短調 Op.120(1851年改訂版) ロンドン・クラシカル・プレイヤーズ サー・ロジャー・ノリントン(指揮) 録音:1989年9月1-5日、11月6-9日、No. 1 Studio, Abbey Road, London Disc29 ワーグナー: 1. 『リエンツィ』序曲 2. 『トリスタンとイゾルデ』第1幕への前奏曲 3. 『トリスタンとイゾルデ』より『イゾルデの愛の死』 4. 『ニュルンベルクのマイスタージンガー』より第1幕への前奏曲 5. ジークフリート牧歌 6. 『パルジファル』第1幕への前奏曲 7. 『ローエングリン』第3幕への前奏曲 ジェーン・イーグレン(ソプラノ:3) ロンドン・クラシカル・プレイヤーズ サー・ロジャー・ノリントン(指揮) 録音:1994年10月3-6日、No. 1 Studio, Abbey Road, London Disc30 ● ブルックナー:交響曲第3番ニ短調 WAB.103(1873年版) ロンドン・クラシカル・プレイヤーズ サー・ロジャー・ノリントン(指揮) 録音:1995年9月25-28日、No. 1 Studio, Abbey Road, London Disc31 ● チェコ共和国国歌『祖国よ』 ● スメタナ:連作交響詩『わが祖国』全曲 ロンドン・クラシカル・プレイヤーズ サー・ロジャー・ノリントン(指揮) 録音:1996年5月15-18日、No. 1 Studio, Abbey Road, London Disc32 ブラームス: ● ハイドンの主題による変奏曲Op.56a ● 交響曲第1番ハ短調Op.68 ロンドン・クラシカル・プレイヤーズ サー・ロジャー・ノリントン(指揮) 録音:1990年9月26-29日、No. 1 Studio, Abbey Road, London Disc33 ブラームス: ● 悲劇的序曲 Op.81 ● 交響曲第2番ニ長調 Op.73 ロンドン・クラシカル・プレイヤーズ サー・ロジャー・ノリントン(指揮) 録音:1992年9月27-30日、No. 1 Studio, Abbey Road, London Disc34 ブラームス: ● 交響曲第3番ヘ長調 Op.90 ● 交響曲第4番ホ短調 Op.98 ロンドン・クラシカル・プレイヤーズ サー・ロジャー・ノリントン(指揮) 録音:1995年5月24,25,27,28日、No. 1 Studio, Abbey Road, London Disc35 ブラームス: 1. 埋葬の歌 Op.13 2. ドイツ・レクィエム Op.45 リン・ドーソン(ソプラノ:2) オラフ・ベーア(バリトン:2) ロンドン・シュッツ合唱団 ロンドン・クラシカル・プレイヤーズ サー・ロジャー・ノリントン(指揮) 録音:1992年3月、No. 1 Studio, Abbey Road, London Disc36-37 ● パーセル:歌劇『妖精の女王』全曲 ロレイン・ハント(ソプラノ) カトリーヌ・ピエラール(ソプラノ) マーク・パドモア(テノール) ハワード・クルック(テノール) スーザン・ビックリー(メゾ・ソプラノ) リチャード・ウィストライク(バス)、 デイヴィッド・ウィルソン=ジョンソン(バス) ロンドン・シュッツ合唱団 ロンドン・クラシカル・プレイヤーズ サー・ロジャー・ノリントン(指揮) 録音:1993年11月、Queen Elizabeth Hall, London Disc38 ヘンデル: ● 歌劇『セルセ』 HWV.40~「Ombra mai fu」 ● 歌劇『ジューリオ・チェーザレ』 HWV.17~「Va tacito e nascosto」「Al lampo dell’armito」「Aure, deh, per pieta」 ● 歌劇『タメルラーノ』 HWV.18~「A dispetto」 ● 歌劇『アリオダンテ』 HWV.33~「Scherza infida」 ● 歌劇『ジューリオ・チェーザレ』 HWV.17~「L’angue offeso mai riposa」 ● 歌劇『ロデリンダ』 HWV.19~「Vivi, tiranno」 ● 歌劇『リナルド』 HWV.7~「Venti turbini」 デイヴィッド・ダニエルズ(カウンターテナー) エイジ・オブ・インライトゥメント管弦楽団 サー・ロジャー・ノリントン(指揮) 録音:1998年2月11,13,15日、No. 1 Studio, Abbey Road, London Disc39-41 ● モーツァルト:歌劇『ドン・ジョヴァンニ』 K.527 プラハ版 全曲 アンドレアス・シュミット(バリトン:ドン・ジョヴァンニ) グレゴリー・ユーリッチ(バリトン:レポレロ) アマンダ・ハルグリムソン(ソプラノ:ドンナ・アンナ) リン・ドーソン(ソプラノ:ドンナ・エルヴィーラ) ジョン・マーク・エインズリー(テノール:ドン・オッターヴィオ) ナンシー・アージェンタ(ソプラノ:ツェルリーナ) ジェラルド・フィンリー(バリトン:マゼット) アラステア・マイルズ(バス:騎士長) ロンドン・シュッツ合唱団 ロンドン・クラシカル・プレイヤーズ サー・ロジャー・ノリントン(指揮) 録音:1992年7月11-22日、No. 1 Studio, Abbey Road, London ディスク41に、ウィーン版で付加された楽曲を追加収録 Disc42-43 ● モーツァルト:歌劇『魔笛』 K.620 全曲 アンソニー・ロルフ・ジョンソン(テノール:タミーノ) ドーン・アップショウ(ソプラノ:パミーナ) コルネリウス・ハウプトマン(バス:ザラストロ) ベヴァリー・ホック(ソプラノ:夜の女王) アンドレアス・シュミット(バリトン:パパゲーノ) キャサリン・ピーラード(ソプラノ:パパゲーナ) オラフ・ベーア(バリトン:弁者) ギイ・ド・メイ(テノール:モノスタトス) ナンシー・アージェンタ(ソプラノ:第1の侍女) エイリアン・ジェイムズ(メゾ・ソプラノ:第2の侍女) キャサリン・デンレイ(メゾ・ソプラノ:第3の侍女)、他 ロンドン・シュッツ合唱団 ロンドン・クラシカル・プレイヤーズ サー・ロジャー・ノリントン(指揮) 録音:1990年8月12-23日、No. 1 Studio, Abbey Road, London Disc44-45:ロッシーニ200周年ガラ・コンサート・ライヴ ロッシーニ: ● 歌劇『泥棒かささぎ』序曲 ● 歌劇『湖上の美人』より「愛する人が歩く街の壁よ」 ● スターバト・マーテルより「焼かれ、焚かれるとはいえ」 ● 歌劇『チェネレントラ』より「悲しみと涙のうちに生まれて」 ● 歌劇『ゼルミーラ』より「懐かしい土地よ」 ● 歌劇『ビアンカとファッリエーロ』より「神よ、わが唇に言葉を授け」 ● 歌劇『ウィリアム・テル』より「先祖伝来の住処よ」 ● 歌劇『セヴィリャの理髪師』より「私は町のなんでも屋」 ● 小荘厳ミサ曲(小ミサ・ソレムニス)より「アニュス・デイ」 ● 歌劇『アルジェのイタリア女』より「パッパターチ! そいつはいい!」 ● 歌劇『ゼルミーラ』より「Perche mi guardi e piangi」 ● 歌劇『コリントの包囲』より「La flamme rapide … La gloire et la fortune」 ● 歌劇『ランスへの旅』より「ああ、かくも思いがけぬなりゆきに」 マリリン・ホーン(メゾ・ソプラノ) デボラ・ヴォイト(ソプラノ) フレデリカ・フォン・シュターデ(メゾ・ソプラノ) ロックウェル・ブレイク(テノール) マリア・フォルトナー(ソプラノ) クリス・メリット(テノール) トーマス・ハンプソン(バリトン) キャスリーン・クールマン(メゾ・ソプラノ) ヤン・オパラッハ(バス・バリトン) サミュエル・レイミー(バス) ニューヨーク・コンサート・コーラス セント・ルークス管弦楽団 サー・ロジャー・ノリントン(指揮) 録音:1992年2月29日、3月2日、Avery Fisher Hall, Lincoln Center, New York(ライヴ) ★★★★★ ここにきて、指揮者ノリントンのロンドン・クラシカル・プレイヤーズとの初期録音がまとめて聴けるなんて、なんてうれしい企画なのでしょうか!ノリントンの古楽演奏は、切れ味が鋭く、シャープで、テンポも割かし速い。ただ、解釈には、主観的な色合いが濃くて、同じく古楽のホグウッドの学術的な知見に基づく解釈とは、対極にあるように感じる。学術的にはともかく、実に説得力のある見事な演奏が目白押しなので、退屈はしないと思う。形式にとらわれない自由闊達な古楽演奏を求めている人には、ぜひご購入を検討していただきたい。 #NAME? ジョージFNAQ さん | 京都府 | 不明 エラート録音全集|CDアルバム ノリントンは、小編成の両翼配置、かつピリオド奏法に関しては先駆者的な存在である。 その効果がどれほど凄いか、いくつか挙げてみよう。例えば《田園》第1楽章中間部の転調部分、あるいは《イタリア》終楽章、ブル3冒頭、ブラ1終楽章などは、両翼配置でなければちっとも面白くないだろう。最近ではピリオド奏法を採用していても通常配置という人もおり、なんと勿体ないことを、と思っている。 中でも先に挙げた特長を活かせられるのが《幻想交響曲》だ。最近ではグザヴィエ・ロト盤に注目が集まっているが、ハープすら両翼に振り分けるというアイデアは、既にノリントンが先鞭をつけていたのである。それで、小編成の両翼配置によって、ヴァイオリンの揺れ動くさまが見事に聴かれる。それはあたかも恋に破れた青年芸術家の心理状態そのもののようである。勢いに任せるのではなく、各楽器を丁寧に鳴らしつつ、曲本来が持っている狂気を炙り出していくのだ。 その他の曲でも聴きどころ満載で、例えば《ニュルンベルクのマイスタージンガー》など対位法が恐ろしい程分解され再構築される。速いテンポながら、音の一つ一つが手に取るように分かる。 このように、どの曲も驚きと発見に満ち溢れている。これは大推薦である。 2022/11/30 楽長さん |