日本独自リマスターでK2HD MASTERING + High Quarity CDという独自の組み合わせというもの。
日本特有の高音中心で幾分杓子定規的ではございますが音の厚みがあり非常にアナログ的な感覚が強い音質。非常に良心的な音質でございます
内容は言わずもがな。
ラインナップは個性派名手揃い、故Keith Emerson(Key、ex-The Nice)、故Greg Lake(B、G、Vo、ex- King Crimson
)、Carl Palmer(Ds、Per、ex-Atomic Rooster)となります。
The Nice時代からアイデアを温め続けたかのムソルグスキー”展覧会の絵”の再構築抜粋版を
デビューライヴからセットに加え、前作の大成功の実績を強みに
完全版として製作し、次作としたい要望を持った故Keith Emerson。
されど故Greg Lakeに「ヤダ!」と拒否され説得。擦った揉んだの末にライヴ録音一発取り(音調整のみ。修正なしの筈)で制作したものの、今度はレコード会社がリリースを「ヤダ!」と拒否する始末。
粘り強い交渉の末リリースに漕ぎ着けるものの、廉価版レーベルリリースというオチ。
「スタジオ新作は造ってね」とのレコード会社(Greg Lakeも.....)の要望もあり、制作された感のあるこの”Trilogy”でございます。
「”展覧会の絵”リリースという無理な要望が通せたのだから、新作は自分の主導で制作するからね」という故Greg Lake(プロデューサーですからレコード会社との大変な交渉も行っていた筈)の要望を
故Keith Emersonが受け入れた感のあるこの”Trilogy”でございます。
前作”Tarkus”は大成功だったとは言えど、シリアスな旧A面に気楽でポピュラー、コンパクトな音楽性のB面(それでも強烈な音楽性でございますが....)と分裂気味だった事を反省・考慮した感のある作風でございます。
シリアスさとポピュラーさを融合、大作は8分台に留めコンパクトさを全面に打ち出し、コンパクトさに絡む洗練さを強調した感がございます。全盛期のEmerson,Lake & Palmer作品では一番の聴き易さがございます...................
但し、前作で旧A/B面で分裂気味だった音楽性を修正し、アルバムトータルで一貫性のあるものとなっております。聴き方によってはアルバムトータルで一曲と言う感がございます。
”洗練”というテーマがあった事もあり、前作では大仰で強烈、インパクト重視だった新兵器”Moog Synthsizer”の使い方も変化してきており、興味深いものとなっております。
また、前作は様々な録音を編集し繋ぎ合わせた感のある(Yes的な感覚でエンジニアEddie Offordが特有のものでございますが.........)制作ではございましたが、
ここでは以前からのライヴでの高評価や”展覧会の絵”ライヴ録音の出来や実績が
自信としてある模様で、ライヴ感のある(余計なオーヴァーダビングを控えた感のある)録音・制作となっております。
最高傑作の呼び声高い次作「頭脳改革」では
再び
(”展覧会の絵”の高評価・驚愕の大ヒットに大きな自信を得た)故Keith Emersonが音楽性の全面に立つ感がございますが、
ここでの制作・録音の実績が生かされている感がございます...................................
音楽性にしても録音・制作としても”分岐点”の感がある作品でございます...................................
廉価版レーベルという故Keith Emersonにとっては忸怩たる思いをしたものであった
リリースであった
ものの、何と!”展覧会の絵”は全英・全米驚愕の大ヒット。
前スタジオ作は大傑作「Tarkus」。そして次作は代表作としても名高く、プログレ全盛期のこれまた大傑作で最高傑作の呼び声高い「頭脳改革」という事で非常に肩の身が狭い思いをしている感のあるこの”Trilogy”でございます。
されど、他のプログレ全盛期の傑作群の中でも引けを取らぬ内容に全英・全米大ヒット作でございます。
Emerson,Lake & Palmer解散後は映画音楽制作に勤しんだKeith Emersonでございます。
かのAsiaの大成功もありシーンの表舞台に引っ張り出され結成した感のあるのがかのEmerson,Lake & Powellでございます(故Cozy powellのソロ契約が基となっていたプロジェクトであった模様でございますが.............)。
そのEmerson,Lake & Powell制作時に取り上げたホルストの”火星”でございますが、今作
での”奈落のボレロ”を基とする感がございます...................
Emerson,Lake & Powellの音楽性は後の”Works”のバンド制作旧D面の音楽性を基とする感がございます..........................................................
ボーナストラックは三曲。”Howdown””Take A Pebble”のライブ音源に、”奈落のボレロ”のオーケストラ付帯ヴァージョンとなります。
現在ではこの仕様盤は入手が困難の模様。この機会に是非。
注:発送方法は変更になる場合がございます。宜しく御願い致します。