盤共に非常に状態の良い中古でございますが、解説等に経年の劣化と帯がございません。
初期CDでリマスター前音源使用ではございます。
様々なリマスター作がリリースされておりますが、音の輪郭が角張る、低音を強調し過ぎ等々と賛否両論がございます。
CD化に当たってはCDの音域規格に合わせてマスター音源を調整するというもの。
何をか言わんや、でございます...................................
内容は言わずもがな。
ラインナップは全盛期五期通受け含む名手揃い。
Michael Schenker(G、ex-Scorpions、U.F.O.)、
Andy Nye(Key)、
Chris Glen(B/B-vo、ex-The Sensational Alex Harvey Band他)、
故Ted McKenna(Ds、ex-Tear Gas、The Sensational Alex Harvey Band、Rory Gallagher Band、Greg Lake Band)、
Gary Barden(Vo、後にStatetrooper、silver他)となります。
プロデュースはバンド自身とLouis Austin(Rory Gallagher、Judas Priest等録音等手掛ける)となります。
1983年7~8月英国ウェスト・サセックス
州
ラスパー”Ridge Farm Studios”(録音)、同ロンドン”Townhouse Studios”(ミックス)での制作となります。
(前者は初期Ozzy Osbourne/Y&T等、後者はBrand X/U.K./Asia/Gary Moore等で御馴染み)
尚、”US Mix”は、Jack Douglas(Aerosmith等手掛ける)が米国ニューヨーク州”Record Plant Studios”にてリミックス。
(Michael Schenker/Andy Nye立ち合いとオーヴァーダビング)
一曲のみ、
当時正式加入した名手Derek St. Holmes(ex-Ted Nugent Band、Holmes/Whitford、後に再結成Vanilla Fudge他)がヴォーカルとなります。
日本では以前同様熱狂的に受け入れられるものの、意欲的な傑作”Assault Attack”は残念ながらセールス/チャート・アクション共に前作を下回り、
米国では惨敗。
失踪したGraham Bonnetに代わり急遽Gary Bardenを復帰させたツアーでも観客動員も下回る事となり、
マネージメント側からは契約解除通告。セルフ・マネージメントを余儀なくされる事となります。
様々と(困った)出費が重なり予算が無い(笑)バンド側はセルフ・プロデュースを決断。
ツアーでの貢献や創作が出来る事からAndy Nyeを加入させ新作制作に臨む事となりますが、
何せ人脈が薄いMichael Schenker。
バンドは危機に立たされます。
そこで前任名手故Cozy Powell同様立ち上がったのが、かの名手故Ted McKenna!
自身のRory Gallagher Band時代の人脈を活用し、録音スタジオ予約等新作制作スケジュール調整に乗り出す事となります......................
Rory Gallagher Band在籍時作品制作で録音を務めたLouis Austinを共同プロデューサーに迎え、制作を開始。
音造りではLouis Austin/故Ted McKenna中心として制作が進むものの、
音楽性での仕切り役となる筈のMichael Schenkerが........(笑........しっかりせんかい!との事だそうですが............)という事で難航。
作曲が出来る事でAndy Nyeが補佐として何とか音楽個性強い面々を纏め(←ここがミソ)何とか完成に漕ぎ着けます。
リリース後は日本では相も変わらず熱狂的に受け入れられますが、英国/ヨーロッパ圏では好評ではあるものの微妙な反応。
そして米国リリースが検討される中、
Michael Schenkerは「セルフ・マネージメント/プロデュースはもう嫌だ!」と
以前契約を切られたマネージメントに再び依頼する事となります。
マネージメント側は条件を提示。
1:”Built to Destroy”をマネージメント絡みのJack Douglas起用にて米国向けにリミックスする事。
2:Derek St. Holmesを加入させる事。
(Gary Barden解雇は条件に入っていない事がミソ)
Michael Schenkerは条件を受け入れ、再制作に臨む事となります............................
さて今作。
以前と打って変わって非常にコンパクト/ポピュラー感強い楽曲が多々揃うという質が高い異色作。
楽曲創作が可能なAndy Nyeが正式加入そして作品プロデュースで重要な役割を果たしていた感が窺えるというもの。
音楽性主導たるMichael Schenkerの独特のメロディアスさとAndy Nyeのポピュラー/コンパクト感が上手く融合した感がございます。
またNye/Bardenというポピュラー系コンビによる作曲チームが
登場。良い意味で作品のアクセントとなる楽曲を提供。
その後が期待されたものでございます。
ポピュラー/コンパクト感強い異色作とは言えど”Red Sky””Wall the Stage(Rock will Never Die)”という初期からの流れを強く組む名曲も存在。
ギター・ヒーローたるMichael Schenkerの面目躍如たるインスト名曲”Captain Nemo”の存在も拍車を掛け、
未だMichael Schenker”神”称号は変わらぬ当時の
日本では英国/ヨーロッパ圏とは反比例したかなりの人気を博した作品ではございます。
(Original Mixについては...............................
ライヴ感が強い音造りで(後の
US Remixに比べて)
オーヴァーダビングが少ない事でライヴ感が有り、
ファンには人気が高いもの。
ポピュラー担当ともいえるAndy Nyeが制作で重要な役割を果たしている今作ではございますが、
ライヴ感が強く洗い音造りからハード感が生まれており、ポピュラー感が良い意味で中和されている感。
良い意味での粗さや躍動感がこちらにはある感がございます)
American Remix:
ギター/キーボードの追加録音の有り方やJack Douglasによる音造りの洗練化が非常に印象に残るもので非常な繰り込み感はございますが、
非常に出来が良いもの。
Michael Schenker自身はこちらが御気に入りとの事。
時代に合わせた感が窺えるものではございますが、Michael Schenkerのメロディアスさはそのままに
Andy Nyeが持ち込んだポピュラー感を強調した感がございます。
名手Derek St. Holmesでございますが............
非常に上手いヴォーカリストでございますが、Gary Bardenと声質が似る感が有るというもの。
正直マネージメントはある筈であった次作でツイン・ヴォーカルを狙っていた感がございます。
シェンカー・ア〇カ〇ダ/タ○○ンにとっては【
坊主憎けりゃ袈裟まで憎い】という扱いではございますが................
当時はGary Barden解雇の為に送り込んだとは言われておりましたが、ならば最初から解雇をマネージメント再契約条件に出す筈。
そしてリミックスの際にヴォーカルを全てDerek St. Holmesに差し替えるとなる筈。
(MLB等参照)
Gary Bardenは歌詞/ヴォーカル・メロディ担当ではございましたが、
非常にメロディアスで印象深いものを生み出すという創作において
非常に利用価値が有るというもの。
そもそもDerek St. Holmesは”Ted Nugent Band
”
時代にはTed Nugentとヴォーカルを分けていた訳で.................
非常に怪しい指摘の感がございます..................
そもそもマネージメントはサイドギター/ヴォーカルのみならず、ソングライターとしてもバンドに送り込んだ感。
隠れ名盤「Holmes/Whitford」では七割単独作曲で結構ハードな音楽性を誇る作品。
相方がMichael Schenkerだったなら、それも共作であったならば如何であっただろうという音楽性と出来。
成功を収めた”U.F.O.”ではMichael Schenkerはメロディ担当、Phil Mogg/Pete Wayはハードさ/泥臭さ担当というもの。
以前故Cozy Powellが謀ったDavid Coverdaleとの合流と同じく、という感。
ある筈だった次作にてSchenker(メロディ担当)/Holmes(ハード担当)/Barden(ヴォーカルメロディ担当)/Nye(ポピュラー担当)構成を中心に作曲を行えば、
米国での成功への道程が開けるというもの。
機能していれば.............という感がございます.......................
(「売れないものを売れるようにする」という事もマネージメントの役割ではございますが...........〇グループの御社長様ではございませんが......
売れてくれれば苦労なんて【やすぅ~い】もの........................
後々には”Michael Schenker Temple of Rock””Michael Schenker Fest”云々と名称を変え活動致します。
【歴代ヴォーカリストにこの豪華メンバーでこのチケット代!やすぅ~い!】と、見事に”
Michael Schenker 〇 Group”化しておりますが......)
米国向けリミックスをリリースとなりますが、日本ではこちらは相変わらずファンは買い漁るというもの。
されど肝心の米国では鳴かず飛ばず。マネージメントは次作へ期待を掛ける事となります..................
Michael Schenker Group初の映像作品制作が持ち上がる事となりますが......................
Derek St. Holmesとバンドとの確執が高まっており、またGary Bardenの不信感が募る中制作に乗り出す事となります。
演奏/アンサンブルは良いもののGary Bardenの不信感がヴォーカルの出来に表れているというもの。
オーヴァーダビング等の
制作後にはDerek St. Holmesが離脱。
マネージメントの目論見は無残に崩壊する事となります................
そしてバンド側には知らされなかったサントラ/ライヴ盤”Rock will Never Die”がマネージメント主導で制作リリースされており、
バンド内の不協和音と不信感は高まる事となります。
(マネージメントがセールス不振の負債を取り戻そうとした感.....................)
非常に好評だった日本ツアー後Gary Barden/Chris Glenが脱退。バンドは危機に晒される事となります.....................
日本のフェス・ツアー
”Super Rock 84
”
企画
がマネージメントに持ち込まれ、バンドは再建に乗り出します。
故Ray Kennedy(Vo、ex-KGB、加入当時は”A.O.R.”系ヴォーカリスト)/Dennis Feldman(B、後に名手Bob Kulick主導のバンド”Skull”のVo)を、
マネージメントはバンド再建に当たり
次作制作を考慮して加入させる事となります。
(故Ray Kennedyはかの”KGB”のヴォーカリストで創作参加という人物。
【困った独裁者ではございませんが............】
かの名手Mike Bloomfieldが在籍という見たまま泥臭さ音楽性のバンドで、
John Fogerty(ex-CCR)的なヴォーカル。
創作においてメロディ担当たる
Michael Schenkerの対となるハードさ/泥臭さを担えるとマネージメントが判断した感
機能してれば、ねぇ.......................)
されど故Ray Kennedyは歌詞を把握出来ない事でマネージメントは
ガイドヴォーカルとしてSteve Augeri(Vo、当時/現Tall Stories、後にTyketto、Journey)を同行させ
フェス・ツアーに臨む事となります。
(後々に「君が歌うべきだった」と日本のファンから指摘との事..........あのねぇ....................)
名古屋公演等では故
Ray Kennedyに恐れていた失態が起き、評価は散々なもの。
その後バンドは崩壊、Ted McKennaのみを残す事となります....................
Michael Schenkerはビジネス面の整理を決意。バンドは解散。
レコード会社等と話し合いが持たれる事となりますが.........................
レコード会社側への多額の負債が大きな問題となり、
解消の為
貯えの無いMichael Schenkerは著作権等を全て譲渡。
既に大きな成功を収めていた(同じく”Super Rock 84”に参加の)”Scorpions”中心人物で元同僚たる実兄”Rudolf Schenker”を頼り、
母国(当時の西)ドイツへ帰国する事となります............................................
現在では入手が困難。この機会に是非。